全体テーマ

コンタクト・シティ

スマートフォンやSNSなどの情報技術の発展により、人々の物理的空間での暮らしは自己で完結する方向へとますます進んでいます。一方で、魅力的な都市には、自分が予想しない何かとの出会いにあふれています。コンパクト・シティーからコンタクト・シティーへ。そこへ寄与するデザイン的な回答を、3名の講師の課題を通して探ります。

ミッション

常滑の何かを「倍にする」

各分野の第一線で活躍されている講師が1日1人講師として密着し、まちの何かを「倍にする」というシンプルかつ奥深い視点から課題を提出します。
下記は当日講師より発表
・ ○○に当てはまるキーワード
・ 対象敷地
・ アウトプット形式(スケッチ、手書き図面 etc.)

最終発表

3日間の成果を動画にまとめて発表

・ 動画長さ15分以内
・ 動画を流しながら説明、発表の仕方は自由

課題

宮城俊作|ランドスケープデザイナー / 設計組織PLACEMEDIA
「海辺の魅力と安全性を倍にする」

ご存知の通り、知多半島は両側が海です。もう1つ面白いのは、セントレアが出来て常滑の環境は激変しているということです。海辺にも人工的なもの、自然なもの、少し歴史を感じるものがあり、敷地の選び方が一つのポイントです。一方で1959年には伊勢湾台風の被災、将来的には南海トラフがあるので、防災・減災への社会的な要請もある。魅力と安全性、これらを両立させ、どちらも倍にする提案をしてください。

当日の様子
09:40|会場に移動し、さっそく宮城氏からの課題発表&レクチャー
11:08|山手の会場から海辺へ移動し、参加者とやり取りしつつ現地調査
12:06|昼食で一息、と思いきや突如エスキースが始まる
14:51|30分おき程度で発表とエスキースを繰り返し、確実にブラッシュアップ
19:00|1日目総評、宮城俊作氏

西田司|建築家/オンデザイン
「常滑のフォトスポットを倍にする」

なるべくまちを歩きながら感じて、そこにいてなんで自分の衝動が起きるか。ここで写真をとりたいという衝動が何なのかを探る。現代人は荷物を持ちながら歩いていると1mmも物を考えていない。だから荷物を持たないで歩いてください。こういう場所でこういうふうに撮ると常滑のまちの見方が変わるんじゃないかということを提案してください。

当日の様子
09:30|常滑駅改札前にて課題発表
09:45|写真撮影が禁止され、感覚を研ぎ澄ませて歩く
11:25|西田氏よりInstagramへの投稿ルールや着眼点の説明
16:30|Instagramの投稿を元に中間発表
17:40|写真20枚を使って演劇形式で発表
19:00|2日目総評、西田司氏

菊地マリエ|公共R不動産
「公共空間での滞在時間を倍にする」

公共施設に日本はこれまでどれだけ投資してきたか知っていますか。経済成長に合わせて投資してきた公共施設が一斉に更新の時期を迎え、更新費用が大幅に足りなくなるため戦略が必要です。行政というのはまちで最大の大家さんなので、大家さん自身が公共施設をこういうまちづくりに使おうって積極的に活用すれば、まちってもう一度すごく面白い場所になると思います。施設に限らず常滑の公共空間について、ここはもっとこんな風に使ったら、まちが面白くなりますよ、という提案をしてください。

当日の様子
09:30|課題発表&公共空間事情のレクチャー
11:40|ロールプレイによりまちの課題を炙り出すワーク
14:30|ここまでのワークの成果を全員で共有
14:50|分刻みでワークのフレーム設定がされていくスタイル
19:00|3日目総評、菊地マリエ氏

最終発表

最終発表の方法

・ 3日間の成果を動画にまとめて発表
・ 動画長さ15分以内
・ 動画を流しながら説明、発表の仕方は自由

A班『歩きたいまち、常滑』
B班『常滑100年物語』
14:00|最終発表は動画にてプレゼンテーション
17:00|最後は窯の前で集合写真

講師紹介

宮城俊作

ランドスケープデザイナー / 設計組織PLACEMEDIA

京都府宇治市出身。東京と京都に活動拠点をもつランドスケープデザイン・アーバンデザインの設計組織PLACEMEDIAの設立時からのパートナーとして約30年のキャリアを有し、建築家とのコラボレーションも多い。最近の仕事に「GINZA SIX GARDEN」、「パッシブタウン黒部」、「東京ガーデンテラス紀尾井町」など。現在は、東京大学大学院都市工学専攻教授、京都工芸繊維大学大学院客員教授をつとめる。

西田司

建築家/オンデザイン

1976年生まれ。使い手の創造力を対話型手法で引き上げ、様々なビルディングタイプにおいてオープンでフラットな設計を実践する設計事務所オンデザイン代表。主な仕事に「ヨコハマアパートメント」(JIA新人賞/ヴェネチアビエンナーレ審査員特別表彰)、「ISHINOMAKI 2.0」(地域再生大賞特別賞)、「THE BAYSとコミュニティボールパーク」「大分県立芸術文化短期大学キャンパス」など。グッドデザイン賞審査員、東京理科大学准教授、明治大学特別招聘教授。著書に「建築を、ひらく」「オンデザインの実験」

菊地マリエ

公共R不動産

国際基督教大学教養学部卒業。卒業後、(株)日本政策投資銀行勤務。退職後「日本で最も美しい村連合」特派員として日本一周58町村踏破。2015年からフリーで公共R不動産立上げ、(株)アフタヌーンソサエティにて都市経営コンサルティング、 (株)リノベリングでリノベーションスクールの運営、東北芸術工科大学と地域温供給型エコハウス住宅開発等、多数の公民連携プロジェクトに関わる。共著に『CREATIVE LOCAL』(学芸出版、2017)『公共R不動産のプロジェクトスタディ』(学芸出版、2018)。

募集要項

実施日時
2019年9月4日(水)- 7日(土)、4日間

対象地
愛知県常滑市

課題
当日各講師より発表、計3課題+最終発表
3~4名のグループで取り組む

会場
INAXライブミュージアム【HP】
※INAXライブミュージアムは(株)LIXILが運営する文化施設です
〒479-8586 愛知県常滑市奥栄町1-130

参加資格
デザイン・まちづくりに興味をもつ学生、社会人

定員
12名 ※申込者多数の場合は抽選※

参加費
学生3万円、社会人4万円

【参加費に含むもの】
・期間中の宿泊費(素泊まり、宿はこちらで指定)
・初日懇親会費
・テキスト代
【参加費に含まれないもの】
・現地までの旅費交通費
・期間中の食費(初日懇親会費を除く)
・その他、上記にない諸費用

申込期限
8月27日(火)

申込について:氏名、性別、年齢、所属、連絡先(メールアドレス)をご記入の上、dc2019tokoname●gmail.com(●を@に直してお送りください)までお送りください。

主催
NPO法人GSデザイン会議
〒113-0033 東京都文京区本郷2-18-13イシダビル2F

会場協力
株式会社LIXIL

問い合わせ
デザイン・キャンプ2019運営実行委員会
崎谷浩一郎、川添善行、田邊裕之、鍵谷哲志
担当:崎谷浩一郎
連絡先:dc2019tokoname●gmail.com
●を@に直してお送りください
TEL:090-9158-8960