ABOUT

デザインキャンプについて

 地域には地域の課題があります。その課題の解決策を見つけること、そして、プロセスを通じて、自分を成長させることが、デザイン・キャンプの目的です。このキャンプには、3人のゲストがやってきます。それぞれのゲストは、朝、自分なりの課題を設定し、その日の夜まで参加者と一緒に過ごします。そして、次の日は、新たな気持ちで、新たなゲストの課題にこたえる。そういう時間を過ごすことを、私たちはデザイン・キャンプと呼んでいます。

ゲストについて

 デザイン・キャンプのゲストには、建築や土木・都市デザインの領域を中心に、地域の未来を考え、具体的に実行する力を持った一流のスペシャリストをお呼びしています。そうした素晴らしいゲストに地域をとじっくりと見てもらい、課題を掘り起こしてもらうことは、地域にとって大きな財産となります。また、素晴らしいゲストの方々とゆっくりと対話する時間があることも、このキャンプの魅力の1つです。

2倍ルールについて

 ゲストの方々には、地域の「何か」を倍にするという課題を設定してもらいます。その「何か」は、移動距離やルールの種類、風景の視点場や軒下空間の種類など、地域の何を大切にするかによって決まります。ゲストのユニークな着眼点は、地域の魅力の発掘の仕方であり、その答えは地域の処方箋そのものです。

常滑について

 今年のキャンプサイトである常滑は名古屋都市圏内にあり、古くから窯業で栄えてきた街で、堀口捨己による秀作も現存しています。豊かな起伏が作り出す街並みと、新たに埋め立てられた人工的なエリア、近くには中部国際空港が完成し、古さと新しさが混じるゆえの可能性と課題があります。こうした地方都市には、資本のロジックに覆い尽くされた大都市とは異なる豊かさがあると考えています。